主なカテゴリ
  • 時刻表
  • 雑誌
  • 書籍
  • こどものほん
  • 新書
  • 新聞
  • 会社案内 企業・書店様へ

ショッピングカートを見る

トピックスニュース

【グルメの迷宮】懐かしノッポビルとスパゲッチ◆霞ヶ関[ミスターハングリー]

11/05/02 |散歩の達人編集部より|

 今注目のそそり立つものといえば、東京スカイツリーであろう。

 霞ヶ関ビルディングにも、かつてそういう時代があった。官庁街のただ中にあるこのオフィスビルは、日本最初の超高層ビルとして1968年に華々しく登場、当時は大いにもてはやされたモテモテの観光名所であった。それも、もはや大昔のこと。若人には「霞ヶ関ビルディング? 何すかそれ」な存在となっている。

 だもので、あったことすら忘れていたのだけど、いつの間にかビル東側の文部省のある広いエリアが再開発され、「霞が関コモンゲート」に変身、霞ヶ関ビルディングも一部改装して、1~3階のショップ&レストラン・フロアが小洒落たことになっていた。ことに1階のレストランフロアは、官庁街らしからぬ雰囲気の店も目に付く、なかなかの穴場らしい。こーゆうことがちょくちょくあるもんだから、都心は目が離せない。

  霞ヶ関ビルディングへの最寄り駅は、地下鉄の霞ヶ関駅ではなくて虎ノ門駅である。

 渋谷寄りの改札から通路を進み、11番出口に向かう。この出口はエスカレーターもエレベーターも備わっているが、あえて階段を登るのをオススメしたい。階段の踊り場の前方奥に、ちょうど江戸城外堀跡の石垣が露出していて、窓を切って公開しているのだ。

1.JPG

 ほほうと見学して、地上に出れば「霞が関コモンゲート」である。

 前方の奥にどどんと霞ヶ関ビルディングがそびえ立っている。

2.JPG

 ビルに進むには、さらに黒い石造りの階段を登る必要があるのだが、これがまたタダモノではない。目をこらしてよくみれば、側面に年号とともにあちこちに絵図が彫り込まれているではないか。

3.JPG

 この地の年表になっているのだ。さすが文部省のナワバリである。

 階段を上りきり、広場を抜けて、やっと霞ヶ関ビルディングの中へ。正面玄関は2階なので、入ったらすぐに左手のエスカレーターで1階へ降りる。上り下りがせわしいのは、地形と建物の造りの都合で仕方ないらしい。おもしろいからまあいいや。

 1階は照明を抑えたフロアに、様々なタイプの飲食店が並んでいる。和食や中華、カレーなどおなじみのジャンルの店が、丼専門だとかちょいひねりが効いていたり、タイ料理店がタイ米の薫りをただよわせていたりと、あちこちで食指が動く。テイクアウトした品を広げられるテーブル席を並べた広場まであって、そのあたりも親切。

4.JPG

 きちんと考えられた、なかなかのレストランフロアである。

 そして、その一角にあるのが「ミスターハングリー」だ。スパゲッティにあらず「焼きスパゲッチ」の専門店。要するに昔懐かしい洋食スパゲッティである。昼時ともなると1時をすぎても店は混雑している。

5.JPG

 場所柄、スーツ・ネクタイ姿のお客が非常に高い。その中にぎこちなく紛れ込み、大テーブルに腰掛ける。メニューはナポリタン、バジリコ風味、タラコ、ミートなどあれこれ約10種類。いずれも酢キャベツの小サラダ付きで490円(リーズナブル!)ときては頼まないわけがない。さっそく洋食スパゲッティの基本、と勝手に思っているナポリタンを注文。せっかくだから、特盛り200円ってやつでお願いします。

  待つことしばし。キッチンでは麺を焼き炒めるシャッシャッと軽快な音が絶え間なく上がっている。やがてどーんと登場したのは、ナポリタンさんの小山であった。

6.JPG

 すいません、ほんの出来心で頼んだだけなんです、と謝りたくなるボリュームである。具はタマネギ、ピーマン、マッシュルームにベーコン。まろやかなケチャップ味というナポリタンの王道。直球ストライクな懐かし味である。特筆すべきは、麺がむっちりした太麺で、洋風焼きうどんのような食感。具によくからんでいい案配である。添え物のちょい強めに酸味をきかせた酢キャベツもいいアクセントに。それにしてもさすがは特盛り。ほじってもほじってもトマト色に染まる太麺がニッコリ顔を覗かせる。見た目より油っぽくないし、絶対完食できないほどクレイジーな量ではないが、さすがに満腹である。

 戦い、じゃなくて食事が済んで、店を出る。周囲は広々としているし腹ごなしに少し散策するにはいいロケーションである。霞ヶ関ビルディングは、他にも気になる料理店もあるし、何度か足を運ぶことになりそうなのであった。

 (写真・文=奥谷道草)

 

DATA ミスターハングリー

 スパゲッチ各種490円 大盛り+100円 特盛り+200円 千代田区霞が関3-2-5 霞ヶ関ビルディング1階 電話30-3595-0171  営業時間 11時~22時(土~21時)  日祝休