主なカテゴリ
  • 時刻表
  • 雑誌
  • 書籍
  • こどものほん
  • 新書
  • 新聞
  • 会社案内 企業・書店様へ

ショッピングカートを見る

トピックスニュース

【グルメの迷宮】真夏の名品冷麺で気分シャッキリ◆銀座[サンムーン]

12/07/26 |散歩の達人編集部より|

 ああ暑い。

 やたらと出入り口の多い地下鉄銀座駅の構内を、松屋デパートに直結している出口へと向かう。番号でいうとA12番出口。銀座線の一番浅草寄りの改札を出て、前進し突き当たりを右に曲がったところにある出口である。

 一瞬入った松屋をあっさり通り抜け、前方の階段を登り地上へ。目の前の道路を左、つまり松屋の裏手方面へと進む。すぐ先にスターバックスがあって、それの数軒先の雑居ビルにお目当ての店「サンムーン」はある。

.jpg

 真夏の日差しをもろにうけ、アジイよアジイよと弱音をはいて、よたよた進むこと数十秒。ビルから突き出た「韓国料理・手打冷麺」の看板を見つけたら2階へと進む。ランチタイムだと、2階廊下の突き当たりの入口までは、薄暗くて、最初ちょい不安になるかもしれない。しかし、一歩入ってしまえば、女性の店員さんが穏やかな笑みを浮かべて待っている。女性お一人さまでも心配無用である。

 4人がけのテーブル席が数席とカウンターのみの小ぶりな店である。いわゆる韓国料理屋という風情でなく、シンプルかつ小じゃれた店内である。カウンターごしに覗く厨房から活気が静かに伝わってくる。これは美味そうな思いができそうである。

 カウンターに座り、ランチメニューを拝見。焼肉丼に、クッパ、ビビンバ等々、品数はそこそこあれど、迷うことなく本格手打ち冷麺の「水冷麺」を注文。麺類は他にも「柚子胡椒冷麺」「ビビン冷麺」「辛口温麺」なんて、食指の動くものもある。このあたりは楽しい次回の宿題だ。 

 ランチメニーには数種類の自家製ドレシングが選べるサラダと、ナムル各種、チャプチェがもれなくついてくる。カウンターの入口近くにある大皿から、皿数もお代わりも自由で持ってこられるのだけど、いずれもキチンと作られていて、それだけでかなり満足できる。

.jpg

 コーン茶らしいお茶も何気に美味。 

 あらイケルと、2皿目のサラダを頬張っていると、メインの水冷麺が登場。おお、盛りつけからして、ビューティフルじゃあーりませんか。

.jpg

 おお、やはり、アレの冷麺に似てるかも……。

 アレとは、以前、浅草橋の線路脇にあった、「KORYO」という際立つ美味さの冷麺で知られた韓国料理店のことである。

 ここで頂く手打ち冷麺は、日本蕎麦のごとき切れの良さと美味さで、冷麺さん今まで焼き肉のオマケぐらいに思っていてゴメンナサイと頭を下げる程のインパクトがあった。残念ながら数年前になくなってしまったのだけど、実は、ここ「サンムーン」は「KORYO」の流れをくむと聞いてやってきたのである。 

 まずスープからいただく。かなりさっぱりしている。といっても味付けされていないわけではない。本式のダシを採った椀ものが、不慣れな舌にはほとんど味を感じなかったりするのに共通する、高級かつ深淵なさっぱり加減なのである。証拠に口にうま味がくっと残るし、具のキムチやタレを混ぜ込むとぐっと味が出てくる。

 そして麺。注文をしてから打つというか、正確にはジョウロのお化けみたいなのから、うにゅっと押し出して作るのだけど(これが本式)、そば粉が配合してあるそうで、もっちりしゃっきり喉ごしよしのすんばらしい麺である。ボリュームも結構あって、食べ応えもばっちりだ。 

 「KORYO」とまったく同じ味ではないし、そもそも店が違うのだから同じものを求めるほうがアレなんだけど、いずれにせよこれはこれでシミジミ美味いと感じられる名品冷麺である。

 冬場もいいけど夏場にこのサッパリ感は実に相性がいいし、ランチタイムに知っておくと、使いでがあっていいなあ。

 満腹の腹をかかえ、そんなことを考えながら、ついでに近所の伊東屋に文房具を覗きにいくのであった。

 

(写真・文=奥谷道草) 

DATA  

「韓流冷麺 SUNMOON -サンムーン-」

ランチ水冷麺900円 中央区銀座3-7-13 成田屋ビル2F 電話 03-3566-5520 営業時間ランチ11:30~14:00 ディナー17:30~23:00(祝~21:30) 日休