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【グルメの迷宮】ジャンボ茶碗蒸しと銀ブラ◆銀座吉宗[銀座]

13/10/17 |散歩の達人編集部より|

 アジアジの夏がやっと終わったかと思ったら、急に寒くなってくるし、体調おかしくなっちゃいそう。こういう時は優しげなモノを食そうじゃあーりませんかと出かけたのが銀座である。和光・三越の並ぶ銀座の大交差点を新橋方向へすたすた歩いて行く。大通りの左側をずっとしばらく歩いて行って、前方に首都高がそびえてきたら、1階に「カフェ・パウリスタ」の入っている焦げ茶色のビルが見えてくるはず。通りの斜め前方に派手めなビルがオモチャの博品館だから、それを目印にするものいいかも。この銀座の大老舗珈琲店の入る地下1階に、お目当ての店はある。長崎料理の老舗「吉宗」さんである。

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 パウリスタの前の、なぜか螺旋階段になっている1階入口を降りると、提灯の下がったレトロ感ただよう引き戸の入口が待っている。取り合わせの妙がこの場合楽しい。

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 引き戸の向こうは、これまた懐かしい佇まい。しっかり手入れされ、どことなくシックな品のいい雰囲気が漂っているのは、銀座の地で長年店を営んできた証であろうね。

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 脇の小卓に腰掛け、間髪入れずに注文したのは、ここの名物「夫婦蒸し」である。茶碗蒸し・蒸しずしのセットなのだけど、その茶碗蒸しがでかいのなんの。注文すると、南蛮船をあしらった図柄が乙な有田焼の丼が2つ、こんな風にトンと出てくる。

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 同じサイズなので、どっちが茶碗蒸しなんだかわからない状態である。でもって、とじ蓋をあけるとこうなる。

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おおシンプル。しかしこのシンプルさがタダ者ではないのである。

 まず、茶碗蒸しだ。地鶏に、長崎産巻かまぼこ、お麩などなど九種類十個が潜んでいる。出し汁の塩加減も、絶妙でぺろりとイケてしまえる。蒸し寿司の方だって、負けちゃあいない。上の3色は錦糸卵・海老のおぼろ・焼穴子の刻んだので、ほじると出てくる酢飯は、下味をつけた椎茸に長崎産はんぺんを合わせたもの。酢飯のしめ具合もほんり柔らかく、これまたグッドバランスである。茶碗蒸しと蒸し寿司を交互にほうばれば円やかかつ穏やかな美味が口内にふわりと膨らむ。そうそう、こういう優しい美味めしを食べたかったんだよねと、はむはむ。
 見た目から伝わってくる通りの直球の美味さ。この場合、それがうれしい。またたく間に完食である。
 ちなみにこの店は、皿うどんなども美味で、ぱりぱりの細麺とあんかけの合わせが実にすんばらしい。ちゃんぽんもあるしなあ、悩ましいところである。

 丁寧な接客も心地よく、ごちそうさん〜と腹を膨らませて1階へ。
 ついでに「カフェ・パウリスタ」でコーヒーを1杯。

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 銀ブラって、この店でブラジル・コーヒーを飲むことだったんですぜ。威張って言うほどのこたぁないけどね。飲むなら、昔ながらの濃厚なパウリスタオールドを。美味い食後の一杯で、身がぴちんと引き締まり、かくしてふたたび散歩へ繰り出すのである。

(写真・文=奥谷道草)


DATA 

銀座吉宗
 夫婦蒸し1530円 中央区銀座8-9-16 長崎センタービルB1 11時30分〜22時(土日祝〜21時)平日のみランチタイム11時30分~15時、不定休、電話03-3572-7686
パウリスタ 銀座本店
 パウリスタオールド498円 8時30分〜22時(土日祝12時〜19時30分)無休、電話03-3572-6160