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【グルメの迷宮】うまうまハマる自家製焼きリンゴ◆自由が丘[ケルセン]

14/02/06 |散歩の達人編集部より|

 今月発売の本誌・大井町線特集で、雑貨店巡りを担当させて頂いた。今回も楽しい店ばかりだったなあ。
 紹介する雑貨を手に、お店の方の丁寧な説明を伺っていると、おおそりゃステキと、すっかり魅了されてしまう事も多い。仕事のコヤシになるんや〜とか、大阪芸人みたいな言い訳かましつつ、何かしら自分用に自腹買いしちゃうのが常だったりする。同行するキャメラマン氏や担当編集者の、また買っちゃってるよ〜という苦笑浮かべた醒めた視線も、すっかり慣れてきた今日この頃である。
 今回もそうやって買っちまった戦利品のひとつが、自由が丘「ケルセン」のアップルポットである。ケルセンは、ポーランド食器の専門店。

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 図柄の素朴さと、レンジ・オーブン・食洗機どんとこいのタフさを併せ持つスグレモノの陶器で、近年紹介が始まったばかり。じわじわ人気上昇である。詳細は本誌を読んで頂戴。

 アップルポットは、そんなポーランド伝統的な器のひとつである。リンゴをかたどった容姿がカワユく、上蓋に小さな穴がいくつか開いている。器の中にリンゴを入れてオーブンで焼けば、簡単に焼きリンゴが出来上がるのだ。
 値段は3000円台〜7000円台。値段の幅は図柄の凝り具合の差で、サイズや使い勝手にそう差があるわけではない。好みと財布の中身で選んで戴きたい。購入した器は3300円のやつ。

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ほくほく顔で家に戻り、お店で配っているレシピを元に焼きリンゴに挑戦である。

 準備するのはもちろんリンゴ。実は大きめのリンゴだと蓋が閉まらないため使えない。あちらのリンゴが日本より小粒なためで、こればかりは仕方ない。しかし、菓子に用いるリンゴといえば真っ赤な「紅玉」と相場が決まっていて、しかもあれは基本的に小ぶりなので、特に困ることはない。
 買ってきた紅玉をよく洗い、中心部分の芯を、底だけ少し残すようにしてくりぬく。細長い窪みに柔らかくしたバター、それに隠し味のシナモンパウダーとレーズンを少々加えてを詰める。下準備は以上。
 これをアップルポットに入れ、きちんと蓋をしてオーブンで焼く。所要時間は30〜40分。早めだと実がしっかりめ、長くすると柔らかく、より長くするとぐずぐずになる(見た目は悪いが味はアリ)。好みの加減でどうぞ。

 いずれにせよ30〜40分なんて、だらだらしてるとあっという間である。

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 上は、35分ほど焼きを入れたヤツ。少々皮がはじけちゃっているけど、果実の方は好みの柔らかさに仕上がっている。すでに数回美味しく試行錯誤した結果なんですけどね。蓋を開けた時の、凝縮されたリンゴの甘いふわあとした香りが何ともたまらん。
 ポット1つで2人分のボリュームだ。さっそく二つにさっくり切って、連れ合いのと自分の皿に取り分ける。ダメ押しにバニラクリームを追加。 

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 リンゴの中心部では、芯の詰め物が果実と混ざり合い、甘酸っぱい極上ソースが溜まっている、それを丁寧に掬い取り振りかけて完成で〜す。

 うふふ、うまいぞ、うふふ……。
 火入れすると味が各段に深くなる紅玉リンゴの、上品な酸味と自然な甘み。真っ赤な表皮の舌触りと酸味がまた格別。添えたバニラアイスはそこいらのハーゲンダッツなのだけど、リンゴの味がアイスの甘みを引き立ててくれて相性抜群、こんな美味なアイスだったっけ? である。焼きリンゴは冷ましてから食べると実に味が染みこんで、これまた別の美味さなんだけど、当分は外で食べられる機会が少ないので、出来たてを選ぶことになりそう。

 なんだかんだで、アップルポットを買って以来、連れ合いと週に3〜4個はリンゴを消費している。夕飯の後、ちょっと食べ足りないねなんて時に、おあつらえ向きなのだ。人生で一番リンゴ食べているかも。このマイブーム、いつまで続くかわかったもんじゃないけれど、アップルポットはほんまに買ってよかったなと思える、うまうま兵器なのであった。

(写真・文=奥谷道草)


DATA 

ケルセン(KERSEN)
 アップルポット3300円〜 目黒区自由が丘1-24-8 11時~19時 水休、電話03-6421-3626 http://www.kersen.jp/