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ジパング倶楽部

毎月25日発行

ジパ活     毎月下旬更新

「ジパング倶楽部」会員様からの、「ジパング倶楽部」を活用した声を紹介します(敬称略)。

※写真はイメージです。

■ジパ活 応募要項

「ジパ活」は、ジパング倶楽部を使った旅の思い出などを200~400字程度にまとめてお寄せください。採用者には、QUO(クオ)カードを進呈します。

応募はこちら

■作品発表

【5月】

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忘れ得ぬ旅路
大阪府 藤岡弘則(78歳)

 

東海道本線大阪駅を出発して、高知県の土讃(どさん)線後免(ごめん)駅から、土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線で夜須(やす)駅に向かった夫婦旅での出来事。到着前まで会話をしていたはずが、先に列車から降りると妻の姿がない。動く車窓の中に驚く妻がいた。

困ったぞ。ホテルの迎えが来るのは3分後だ。間に合わない。携帯電話で妻を呼び出すも、応答しない。今頃ホテルの人は探しているだろうな。気持ちが動揺しているところに、妻から電話。「駅で確かめたら、ちょうどいい便がある」。ぶっきらぼうだ。すぐさまホテルに電話し、何とか迎えの便を手配してもらった。「何で起こしてくれないの」。ホテルまで妻の機嫌は直らない。うとうとしはじめた時に声をかけるべきだった。

それでも好きな温泉に浸(つ)かり、豪華な皿鉢(さわち)料理を目にするといつもの妻に戻り、大食いが始まった。私も阪神タイガースが合宿するホテルに、大満足した。

 

 

 

 

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白馬で


埼玉県 天野直江(66歳)

 

85、84、81、66。長野県の白馬(はくば)岩岳に4人のシュプール(滑った跡)が……。66歳の私にとって彼、彼女らは、スキーの師であり人生の師。「スキーはね、年齢に合わせた滑り方をすればいいんだよ」とリーダーが言う。私たちは景色の中に身を置き、ゆっくりと下っていく。快晴、朝の光に北アルプスが白く輝く。空の青との、みごとなコントラスト。夜は女将さんの手料理の、新潟県の糸魚川(いといがわ)から運ばれた新鮮な魚に舌鼓を打ち、温泉でゆったり疲れをとる。

帰りは信濃森上(しなのもりうえ)駅で大糸線に乗車。夕日が沈み、山が赤く染まる。青木湖の湖面も静かに揺れる。暮れていく安曇野(あずみの)。穂高では碌山(ろくざん)美術館が凛として佇(たたず)む。車窓がじつに美しい。篠ノ井線松本駅で特急「あずさ号」に乗り換え、宿でいただいたリンゴを頬張る。2泊3日の緊張が緩んでいく。

白馬は遠い。でも一年に一度でいい、幸せと励ましを与えてくれる白馬に行きたい。それができるのも「ジパング倶楽部」のおかげだな、と改めて思っている。

 

 

 

【4月】

04-01.jpg 桜の季節は心がざわつく
東京都 吉田欣子(69歳)

昨年4月中旬に、新幹線で隣に座り合わせた長身の男性。「桜前線を追いかけて、福島県、宮城県、北海道まで行きます」と言うその人は、台北から来たという50代くらいの旅人でした。彼は東京駅発車と同時に、蛍光ペンで色づけされた地図を広げました。「日本は行きたい所、たくさんあります。1年に5回は来ています」と、嬉しそうに話す日本語はとても上手。話し好きの私とおしゃべりに花が咲き、「あっ」という間に福島に着きました。「ありがとう、楽しかった」とホームに降りたと思ったら、驚き。私のいる窓まで戻って笑顔で何度も頭を下げ、新幹線が走りだすまで手を振って見送ってくれたのです。あの方はいつもこんな風に、日本の人とふれあってきたのでしょう。人柄が伝わる出会いでした。私も年に2・3回は出かけているので、今年もまたどこかでバッタリ会えるような気がして、桜の開花とともにドキドキ感でいっぱいになるのです。

 

 

 

04-02.jpg 本と旅
愛知県 足立延之(79歳)

本と旅行を退職後の楽しみとして、すでに20年近くが過ぎました。本は私の部屋に山積みとなり、そろそろ買うのは限界になっております。そして、本に出てくる場所や事柄の確認のために旅行をすることで、楽しみを深めています。 最近では“千利休の切腹”に関して、豊臣秀吉とのいろいろな噂の記載や説明がされている本を読みました。これらの歴史的事実や利休の周辺の知識をもとに、大徳寺をはじめとする京都、利休生誕の地である大阪府堺市を訪ね、市内を二日間歩き回ってみました。なかでも千利休と与謝野晶子の資料館である「さかい利晶(りしょう)の杜(もり)」でボランティアの案内の方と話したことで、今まで私が抱いていた利休に関する知識の再確認ができました。 こうして、本より得たもの、感じたものを持ちつつ、実際の姿を見たり、人物ゆかりの場所や歴史性に触れたりして、また本に戻る楽しさは格別なものです。「ジパ活」で今後も楽しい旅を続けてみたいと思っております。