なぜこれほど乗りかえに時間がかかるのか?
どうして辺鄙なこの駅が乗りかえ駅になっているのか?
われわれが日常的に接している鉄道交通機関の「乗りかえ」には、思いおこせばさまざまな疑問がつきまとっている。
本書では、駅そのものの特徴的な構造や立地、路線の乗り入れや乗り継ぎ、新規開業や統廃合などの鉄道発展の諸エピソードなどから、ユニークな視点で「乗りかえ駅」を考察する。
また、旅カメラマンとして、鉄道愛好家として、全国各地を鉄道で旅してきた著者ならではの、懐かしい鉄道や乗りかえ駅の数々も振りかえる。
Ⅰ 乗りかえ駅の誕生
乗りかえ駅は山手線から始まった
Ⅱ 乗りかえ駅の“条件”と移り変わり
1 新線開業・直通運転で乗りかえはどう変わる?
2 なぜ、この駅で乗りかえが必要か(1)交流か、直流か
3 なぜ、この駅で乗りかえが必要か(2)電化か、非電化か ほか
Ⅲ 多彩な乗りかえ駅
1 乗りかえ駅をラッシュ対策から見ると?
2 世界一の乗りかえ駅――新宿駅はどこまで新宿化
3 大都市の乗りかえ駅ならではの構造 ほか
西森 聡(にしもり そう)
1954年東京生まれ。カメラマン。ヨーロッパ、とりわけドイツやスイスを中心に撮影。
著書に『アルプスの少女ハイジ』『グリム幻想紀行』『旅するアンデルセン』『ピノッキオみつけた』(いずれも求龍堂)、『ぼくは少年鉄道員』(福音館書店)、『ヨーロッパ鉄道紀行 15日間で6カ国めぐる車窓の旅』(コロナブックス、平凡社)、『たくさんのふしぎ』(福音館書店)では『ドイツの黒い森』(1997年12月号)、『走れ、LRT―路面電車がまちをかえた』(2001年9月号)、執筆の仕事に『世界の車窓から DVDブック』(朝日新聞出版)などがある。
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