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■気になるニュースから■ 7月16日「駅弁記念日」 4月10日「駅弁の日」 違いとは?

2022年7月13日

 鉄道の旅の「おいしさ」を演出するのが「駅弁」。4月10日の「駅弁の日」は知られているようだが、「7月16日=駅弁記念日」であることを知っている人は少ないはず。駅弁記念日 駅弁の日の違いとは――

 ■駅弁記念日とは......

 1885年(明治18年)7月16日に開業した日本鉄道東北本線宇都宮駅(当時)で、日本初の駅弁が発売されたことを受けて、国土交通省が2001年(平成13年)に制定した。

 「駅弁発祥の地」を巡っては諸説あるものの、大宮―宇都宮間が開業したこの日、宇都宮市内で旅館業を営んでいた白木屋嘉平さんが、宿泊客の日本鉄道の重役の薦めで駅弁を販売したのが始まりとか。黒ゴマをまぶした梅干入りの握り飯2個、たくあん2切れを竹の皮に包んだという。値段は5銭だった。

  ◇JR大宮支社 宇都宮駅で「鉄道・駅弁グッズ」販売へ 16日

 JR東日本大宮支社は16日、宇都宮線(東北線)宇都宮駅改札外2階イベントスペースで鉄道・駅弁グッズを販売する。同日の「駅弁記念日」を踏まえた。10~17時。

 

 ■駅弁の日とは......

 駅弁業界団体の日本鉄道構内営業中央会が1993年(平成5年)に制定した。

 中央会によると、「明治時代から鉄道の旅の友として多くのお客様にご利用され、親しまれてきた『駅弁』を新しい歴史の中でこれからも末永くご愛顧されるよう願うとともに、私たち駅弁屋が心新たに『駅弁』を見つめ直すことを念じ......」としている。

 4月10日としたのは、弁当の「弁」の文字が4と十の組み合わせ。「当」は(とう)になることから4月10日としたそうだ。

 なお、商品パッケージにある「駅弁マーク」は1988年(昭和63年)、商品の安心・信頼をPRするものとして中央会で定めた。以後、会員が製造・販売する「駅弁」に限定使用されており、「駅弁マーク」がなく、駅構内売店、駅周辺の商業施設などで販売されている弁当類については、中央会としては「駅弁」には認定していない。

 駅弁マーク.JPG

 ◇「おにぎり駅弁」を一斉販売

 日本鉄道構内営業中央会に所属する会員21社は今年、4月10日の「駅弁の日」に合わせ、各社が商品開発した「おにぎり駅弁」を一斉に販売するなど、駅弁発祥の地・宇都宮駅の駅弁に敬意を表した施策を実施している。