■気になるニュースから■ 大井川鐵道 「Ｃ56 形135号機」復元へ ＣＦで１億円
2022年9月20日
大井川鐵道（静岡県島田市金谷）は20日、100周年事業の一環で進める「Ｃ56 形135号機」の復元に向け、修繕費用を募るクラウドファンディングを開始した。READYFORサイトでの受け付けで期間は11月30日23時まで、第１目標は１億円。READYFORによると、「鉄道関連クラウドファンディングとしては史上最高額」という。大井川鐵道では寄付者には限定「ＳＬ撮影会」などを計画している。
復元にかかる総費用は約３億円を想定。2023年１月から25年12月まで修繕作業に着手、25年の動態化を目指す。
ＳＬ動態化は、2001年の「Ｃ11形190号機」以来、20年ぶり。
※なお、目標金額の達成の有無にかかわらず実行者は支援金を受け取る「All in 方式」で実施されている。
■C56形135号機について
C56形135号機は1938年製造。当初は出水機関区(鹿児島県)に配置されたが、主に山陰地方で活躍。74年に吉松機関区（鹿児島県）で廃車された。75年には兵庫県滝野町で静態保存され、市町合併による加東市となった後も市内の兵庫県立播磨中央公園で保存されていた。しかし、荒廃が進み、一度は解体の方針が立てられたが、大井川鐵道が引き受けに名乗りを上げ、ことし２月に搬入された。C56形は計160両が製造されたが、営業線上で走行している車両はなく、復活すれば、国内で唯一営業運転を行うC56形となる。
READYFOR
https://readyfor.jp/projects/daitetsu
大井川鐵道