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■気になるニュースから■ 西武グループ 「Chabacco」関西エリアに

2022年10月26日

西武グループが展開するタバコサイズの箱にお茶の粉末スティックを入れた「Chabacco(チャバコ)」。

これまで、お茶どころ・静岡、埼玉県内の鉄道駅構内で設置されてきたが、10月31日からは滋賀県内の近江鉄道4駅(彦根、八日市、貴生川、近江八幡)、近江鉄道グループの土山ハイウェイサービスが運営する新名神高速道路土山サービスエリアにも進出する。「Chabacco」の関西エリア進出は初めて。

「Chabacoo」は、一見すると「タバコ」に見間違うが、個性豊か、地域の特徴を表現したパッケージデザインが人気を呼び、手軽な「お土産品」としても支持を集めている。

国内有数の日本茶栽培地3県(埼玉、静岡、滋賀県)を事業エリアとする西武グループ。

2020年12月、茶業活性化などを目指して、チャバコ事業を展開するKAWANEホールディングス(静岡県川根本町)との協業で、伊豆箱根鉄道3駅(三島、伊豆長岡、修善寺)に初めて設置した。21年9月に西武鉄道所沢、本川越駅、同11月に西武園ゆうえんち、西武秩父駅、22年10月31日からは高田馬場駅にも設置する。

チャバコ 馬場.JPG 

西武グループでは、喫煙者の減少に伴い自動販売機が大量に廃棄される事象を巧みにとらえて、「ロス」を価値に変える「LOSS TO VALUE」プロジェクトの一環として取り組む。販売機のラッピングはじめ、しゃれの効いたネーミングはもとより、コロナ禍の非対面購買スタイルが好評を得て、累計で約3万9000個超を販売している。

近江鉄道グループへの設置では、滋賀県甲賀市を産地とする「土山茶」「朝宮茶」の2種類を販売。

土山茶は表面に甲賀流忍者、裏面に近江鉄道700系(デザインA)を、朝宮茶は表面に同サービスエリアキャラクターの土山たぬき、裏面に信楽高原鐵道SKR401(デザインB)をデザインした。1箱8本入りで600円。駅販売では土山茶のみ取り扱う。

チャバコ 近江.JPG

西武グループでは、「地域のお茶を新しい形で地域のお茶を若い方や訪日外国人などに楽しんでいただくことで、地域の茶の消費量増加に寄与するとともに、使用されなくなったタバコの自動販売機を利活用することで、ロスを価値に変える循環型社会の実現の一端を担うことを目指していく」としている。