2022年10月12日
JR九州は12日、クルーズトレイン「ななつ星in九州」の一部リニューアル車両と、新たな「ななつ星」専用バスを報道公開した。2013年10月のデビュー以来、初めてリニューアルされた「ななつ星」は15日から新コースを運行開始する。
■乗車定員 10室20人に
車両リニューアルでは、乗車定員を従来の最大14室30人から同10室20人に変更。2号車にサロンと茶室、3号車にギャラリーショップ、バーラウンジを新設した。
リニューアルのコンセプトは「100」年をこえる物語をつなぐ。」。車内で過ごす時間をさらに豊かにする優雅な空間を創出し、乗客一人一人に寄り添ったサービスの提供につなげるのが狙い。
■2号車/サロンに一新 3号車/バーラウンジとギャラリーショップに
ダイニングカーとして使用してきた2号車は、ゲスト同士の出会いや語らいの場となるサロンに一新。一畳半の茶室を設け、クルーがたてたお茶を味わえる。また、食事の場に統一する1号車ラウンジカーにテーブル席を2席分追加した。
写真説明 2号車サロンは乗客の語らいの場に
(交通新聞社撮影©交通新聞社)
写真説明 2号車に登場した茶室
(交通新聞社撮影©交通新聞社)
3号車は、従来のスイート3室のうち2室をそれぞれバーラウンジとギャラリーショップに新装。バーは専属のバーテンダークルーと語らう、より上質な時間を過ごせる。ギャラリーショップでは九州各地の銘品や「ななつ星」オリジナルグッズをそろえ、ゆっくり商品選びができるようにした。
写真説明 3号車のギャラリーショップ
(交通新聞社撮影©交通新聞社)
■座席にゆとり・・「新ななつ星バス」
一方、「新ななつ星バス」は高級感あふれる内外装を踏襲しつつ、従来から4席少ない定員28席に。座席のシートピッチを最大20㌢広げ、よりゆったりと座れるようにした。
内装は西九州新幹線「かもめ」1号車のデザインを参考に、唐草模様のシート柄、木製ロールカーテンなどを採用。天井中央には「ななつ星」の白のレリーフ最後部にはクルーのためのサービスコーナーを新設した。
写真説明 「新ななつ星バス」の外観
(交通新聞社撮影©交通新聞社)
写真説明 西九州新幹線「かもめ」のような車内空間
(交通新聞社撮影©交通新聞社)