2023年2月3日
阪急電鉄は、兵庫県西宮市、尼崎市、大阪府豊中市、吹田市、ウォータースタンドと協力して、各市内にある4駅(西宮北口、園田、岡町、北千里)で4月から無料給水機を本格設置する。
昨年9月13日~11月11日にマイボトル専用の給水機の試験設置を行っていた。
4市によると、試験期間中は一定数の駅利用者による給水機の利用が確認できた上、駅利用者へのアンケート調査結果から「マイボトルを持つきっかけになる」など好意的な意見が多く寄せられた。また、ペットボトルなどのプラスチックごみ削減に加えて、駅への給水機設置が行動変容を促す効果が期待できるという良好な結果が得られたという。
期間中の4駅合計の給水量は8293㍑(500㍉㍑ ペットボトル換算で1万6586本相当で、1日平均は139.6㍑(推定利用率・約0.34%)、駅利用者1万人あたり34人の利用があった。
また、給水機設置によるペットボトル削減効果、二酸化炭素削減効果(推計)では、4駅に給水機を継続設置した場合、年間4万6621㍑(500㍉㍑ペットボトル換算で9万3242本相当)の給水が見込まれ、年間9.8㌧の二酸化炭素の削減効果が期待できる――とした。
本運用では常温・冷水タイプの給水機を設置する。
4市では、検証結果をもとにマイボトルの利用、プラスチックごみの削減を促す啓発活動をさらに進めていくほか、鉄道駅以外での商業施設などへの設置も目指す。阪急電鉄では今回の4駅のほか、「ごあんないカウンター」設置駅(主要駅)への拡大に取り組む。
西宮北口駅への給水機設置の様子(4市提供)