最近、いわゆる「キレル」子どもが増えている。とっくに成人して「キレル」人もいる。原因の一つに色々な人と接する機会が少ないことが言える。
鉄道の旅は色々な人と接する機会が多く、また、列車を待つ時はきちんと並ぶ、車内での座り方、声の大きさに注意する等、公共のマナーにふれる機会も多い。マイカーに比べると鉄道の旅は座席に座れなかったり、発車時刻に間に合わなかったりと不便なことも多いが、色々な経験をすることで将来きっと役にたつはずだ。
著者は元国鉄の専務車掌で今は小学校の教諭であり、「子どもの貴重な体験は、身近な鉄道の旅から芽生えてくる」として、学んだ数々の体験を2ページごとにまとめた100話エッセイ集。単に子どもが乗って喜びそうな車両や行き先を紹介するのではなく、旅のヒント、教科書や旅行ガイドに載っていない、普段何気ないようなことでも楽しめたり、学習につながるようなことを紹介する。
第1章 鉄道は学習するところだ
第2章 列車に乗って楽しもう
第3章 いろいろな線や列車や車両を調べよう
第4章 マナーを良くしよう
第5章 駅から大いに歩こう
第6章 駅員や乗務員を知ろう
第7章 安全・快適のための設備を知ろう
第8章 時刻表の魅力をさぐろう
第9章 駅や車窓の景色を見よう
第10章 新幹線を再発見しよう
村山 茂(むらやましげる)
1954年生まれ。73年国鉄入社、84年教員免許取得、85年国鉄退職、86年兵庫県で小学校教諭となる。主な著書に『クイズ鉄道100線の歌』(成山堂書店)、『阪神・淡路大震災から100学んだ』(海文堂出版)、『親子で楽しむ兵庫の算数』(共著・六甲出版)
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