楽しくディープな「街深掘り」マガジン
1996年創刊。徹底的に街を歩き回り、飲食店は自分の舌で確かめ、グッズは実際に使ってみる……そうしたスタンスから、マスコミ初登場のネタを数多く紹介し、記事のユニークさでも定評のあるタウン情報誌です。取材先 からも新鮮かつ温かい目で受け入れられていると自負しています。今後も単なる「街歩き」にとどまらない「街深掘り」マガジンとして、ますます楽しい誌面づくりを追求します。もちろん、「散歩雑誌」のパイオニアとしての原点も大切にしていきます。
1カ月・6カ月・12カ月の選べる定期購読のほか、バックナンバーも購入可能な月刊「散歩の達人」電子版もございます。
1,100円(税込)
2024.09.21発売
街じゅうがカルチャーの溜まり場なのだ
古くは製糸業をはじめ、今では商業・製造を基盤に、群馬県のなかでも特に栄えている前橋・高崎。都心からのアクセスでは高﨑に軍配が上がるものの、前橋はかねてより、芸術を軸に街の魅力を創出してきた。もちろん、小麦や養豚、地場産野菜といった、豊かな風土が生み出す食文化だって多彩だ。そして、どちらも新しいカルチャーが芽生え始め、多種多様な魅力が街にあふれだしてきている。どちらかだけなんて、もったいない。ローカル線も乗り継いで、歩く楽しさを実感しに行こう。
880円(税込)
2024.08.21発売
ツンデレ世田谷カルテット
正直、最初はそっけない印象でした。世田谷区内で見ても、外から遊びに来るというよりは、まさしく暮らすための便利な街。「我が街大好き!」と、大手を振る様子も思ったより見受けられず、どうもつかみどころがないような気がしていました。けれど、それはただの思い込みでした。実際に街を巡ってみると、お店同士の結びつきが深くて、いつのまにか虜にさせられてしまいました。ちょっぴり入りづらそうな地元民憩いの場所であっても、すぐに打ち解けられること請け合いです。駅は隣同士でもキャラクターはがらりと変わる、四者四様のカルテットをお楽しみください。
880円(税込)
2024.07.20発売
この街にしかないゆとりと探求心の二重奏
街を歩くと、どこか余裕を感じるのはなぜだろうか。昨年の幕張豊砂駅誕生に加え、埋め立て地エリアではとどまることなくマンションやビルが誕生。目まぐるしい変化は、ベイサイドの宿命とも言えよう。だが、しっかり歩いてみると、無機質だと思っていた印象はガラリと変わる。歴史を感じるスポットが多く残されているのに、個性的な店や街の試みと心地よく調和しているのだ。のんびり流れてくる海風を受けてか、住民たちは柔和な表情をしているのも印象的。もちろん、アウトドアスポットや商業施設、工場夜景にスタジアムと、アクティブな楽しみ方も満載だ。散歩の達人、12年ぶりの千葉特集。満を持してリラックス&アドベンチャーな楽しみ方を教えます!
1,100円(税込)
2024.06.21発売
新×旧のオリジナルブレンドが香る街
とにかく居心地がいい。
街を格子状に流れる川を渡れば頬を撫でる風がすがすがしく、
歩けば出合う緑に心ほぐれる。
江戸時代に作られたこの街は、寺社仏閣に工場、企業が暮らしを支えながら、
魅力あふれる新旧のスポットが四方八方から人々を吸い寄せている。
巷ではこのあたりを「コーヒーの街」なんていうけれど、
下町風情と街を彩る要素を一緒に“ドリップ”すれば、唯一無二の香りが生み出されるのだ。
ここにしかないオリジナルブレンドをこの夏、いっぱい、いかがでしょう?
880円(税込)
2024.05.21発売
天然のワンダーランドに時代が追いついた!
宅地に点在する農地を見て、「東京の田舎だよね」なんて卑下するのはもう過去の話。今では「なんて恵まれた環境なの!」と、自ら手を挙げ農業に挑戦し、生活に取り入れようとする人も多い。練馬の持つ素の魅力が再発見されているのだ。
都心のすぐそばにありながら、都市生活にお疲れ気味の現代人の心を癒やしてくれるのんびり感。それにしても、この街を包む不思議なまでの心地よさは一体何なのだろうか?
時代に追いついたのではなく、むしろ時代の方が追いついてきた。そんな練馬区の魅力を、ギュギュっと凝縮してお届けします。
1,100円(税込)
2024.04.19発売
退屈させない埼強ユートピア
再開発が進み、この春から新しい潮流がやってきたこのエリア。絶え間なく変化を続ける県下有数の繁華街だけれど、ここには真の「さいたま愛」が異様なほどに凝縮されている。古い団地を使って交流の場を開いたり、商店街に新たな流れを作ったり、都心で働いていた人が、Uターンでお店を開いたり。一見、目新しさはないように思えても、地元への偏愛ぶりが強烈な個性となって立ち現れてくるのだ。なぜか気になる。どこか独特。この街はどんな人でも歓迎し、そして退屈させません。
880円(税込)
2024.03.21発売
おはよう、春が似合う町
この沿線には、春のイメージが付きまとう。
都心や大学へのアクセスは良好、落ち着いた住環境が整っていて、毎年この時季に新生活を始める人も多いエリアだ。駅前は再開発が進み、買い物する場所にも事欠かない。しかし、利便性と表裏一体の画一化の波が押し寄せているのも事実で、町の色をどんどん覆い隠しているようにも感じられる。
そんな今こそ、あらためて自分の足で周辺を歩いてみてほしい。すると、商店街に残る老舗、文化人が暮らした薫り、農村を偲ばせるのんびりとした空気感、団地を駆け回る子供たちの姿など、パッチワークのように広がる本来の景色に出合うはず。そしてその中では、新しい色が地面から少しずつ顔を出し、空に向かって伸びている。
やっぱり、この沿線には春がよく似合うのだ。
990円(税込)
2024.02.21発売
明朗闊達なオールラウンドシティ
なんでだろう、この街は訪れるだけで元気になれる。ベッドタウンとして長年にわたり根強い人気を誇り、いまだ人口も増加の一途をたどる船橋・津田沼は、住みやすさはもちろんのこと、それ以上にわざわざ足を運びたい魅力があるのだ。開放的な空の下に広がる農園地帯の風景、個性的な店の数々、おいしい地元産の農産物に海産物、商業施設を中心に進化を続けるベイサイド……挙げだすとキリがない。その中で最も心をつかまれるのが、迎え入れてくれる人々の温かさだ。明るく朗らかで、外から訪れる人も大歓迎。ついつい長居したくなる居心地の良さは、きっと宿場町だった頃の気風が今も息づいているからだろう。
来訪者を魅了して、虜にする。通いたくなる、住みたくなる。そんな船橋・津田沼の魅力をいざ、堪能しにいこう。
880円(税込)
2024.01.19発売
新旧溶け合うモダンな下町
いまや東京随一のおしゃれタウンとして名をはせる蔵前。その隣、かつては問屋街として多くの商人を迎えた浅草橋とともに「モノ作りの街」として、雑貨店・道具店が軒を連ねている。加えて空間ごと楽しめるカフェやゆるい空気感の酒場が増えてきて、なんてピースフルなんだ!
一方、両国国技館を中心に、相撲部屋にあふれる相撲の街・両国。碁盤の目のように張り巡らされた道に新顔が続々と表れている。力士の決まり手に負けないくらい、この町にも力強い息吹が訪れている。伝統を大切に受け継ぎながら、時代とともに変貌し続ける3エリア。新旧溶け合うモダンな下町の楽しみ方を伝授します!
990円(税込)
2023.12.21発売
今日から通いたくなる55軒
おいしい酒と肴が揃っている、仕事帰りにサクッと寄れる、仲間とわいわいできる、一見でも気さくに接してくれる……。無論、酒場に求めるものは人それぞれですが、やっぱり通いたいのは〝ちょうどいい〞酒場。あなたの新しい行きつけが、きっと見つかります!
880円(税込)
2023.11.21発売
華やかさ、東京随一。
昭和のはじめ、「東洋初の地下鉄」というキャッチフレーズを冠して開業した銀座線。レモンイエローにチョコレート色の屋根をかぶせた車体はハイカラそのもの。乗車距離約14キロの短い路線だけれど、浅草を起点に上野、日本橋、銀座など歴史ある繫華街から、エスプリあふれる虎ノ門に赤坂見附、トレンド最前線の表参道や渋谷と、どこで降りても主役級の街ばかり! 遊園地、グルメ、好奇心くすぐるカルチャースポットに、都内屈指の老舗めぐり……楽しみ方は無限大。東京の持つ魅力がたっぷり詰まった沿線を、心ゆくまでお楽しみあれ。
880円(税込)
2023.10.20発売
楽しみ方∞のネイチャータウンを大冒険
街が秋めき旅足が軽くなった今、訪れるなら高尾山・八王子だ。
都心から中央線に乗って揺られれば、またたく間にゴミの少なさで全国1位(2023年現在)という八王子市へ。駅から一歩踏み出せば、遠景に山々が見えてホッとするとともに、どこか洗練された空気を味わえる。
体を動かしたい人は、東京随一のハイキングスポット・高尾山へ。何千年もの祈りがこめられた風景をたどれば、きっと心が癒やされる。木々と対話しながらじっくり歩きたい。
体力に自信がない人は街歩きを! 八王子駅北口から放射線状に張り巡らされた道をゆけば、自ずと名店に出逢うことができる。腹を満たした後は、日本遺産に思いをはせたり、歯医者さんの看板を眺めたり、怪奇に身を震わせたりと、街のいろんな表情に魅せられよう。
ワンダフルな可能性に満ちあふれたこの街、楽しみ方は無限大!
880円(税込)
2023.09.21発売
予想外の調和がもたらす新旧の輝き
関東指折りの観光地・川越。今やインスタ映えの聖地としても注目を集め、街は浴衣姿の若者であふれ、その大半が常にスマホを掲げて撮影に勤しんでいる。
でも、せっかくなら大人の粋な遊び方を。蔵造りの町並みを散策するのも楽しいけれど、ちょっと路地に足を向ければ、魅力がぐっと詰まった地元民の憩いの場が点在。そのどれもが川越という地への誇りと自信に満ちあふれている。古くからあるものと新たに誕生したものとが予想外の調和を生んで形成される、時代を超えた〝川越らしさ″を堪能したい。
朝霞・志木・ふじみ野をはじめとした東武東上線沿線にも、わざわざ足を運びたくなるスポットが盛りだくさん。ただの観光地とは言わせない、川越エリアのツウな楽しみ方を提案します。
880円(税込)
2023.08.21発売
“東京の台所”は今どうなっているのか
2018年10月、築地の場内市場は83年の歴史を終え、豊洲へと移転した。それから5年。コロナ禍を経た築地を歩いてみれば、あふれんばかりの人でにぎわっていた。移転とほぼ同時期に『築地魚河岸』という施設もでき、〝東京の台所〟としての役割は変わらぬままだ。
一方の豊洲と言えば、こちらも当然東京の食卓を支える場として機能し、7月には三陸・常磐の鮮魚を販売する『三陸常磐 夢市楽座』がオープン。2024年の2月にも新しい商業施設ができる予定で、さらに活気づくことだろう。
築地と豊洲の間に位置する月島は、古い建物をリノベーションした個人店が路地にひしめき合う。まるで、歴史を紡いできた築地と最新の豊洲のかけ橋のようになっているのだ。
どこから歩くかは、もちろん自由。三者三様の街から力をもらいに行こう。
880円(税込)
2023.07.21発売
来る者拒まず、去る者おらず。
西荻窪は、道という道すべてに魅力的な飲食店が立ち並ぶグルメな街だ。さらに、本に雑貨にアンティークと、大人の趣味欲もとことん満たしてくれ、実に底が知れない。
荻窪は一方、駅前は商業化しているが、街の随所に老舗や名所が点在し、風格のある土地を保っている。新しい店にも自然と品があるのは、この落ち着いた空気ゆえだろう。
街の色は違えども、どちらにも共通して言えるのは、住民が自分の〝お気に入り″をいくつも持っていることだ。例えば、酒場ひとつ見ても、ディープな横丁から普段使いできるバル、ぜいたくなビストロまで幅広く揃うが、そのどれもが等しく住民の憩いの場となっている。それでいて、新しいモノにもめっぽうアンテナが高い。地元のことを徹底的に知ろうとする貪欲さは、中央線随一だ。そして皆、口を揃えてこう言う。
「一度住んだら、離れられない」
この街に来る人、そして住む人の心をわしづかみにする、旬な話題をたっぷりつめこんで、お届けします!
880円(税込)
2023.06.21発売
街の胎動を肌で感じろ!
北の玄関口と呼ばれて久しい上野。今や世界の玄関口へと変貌を遂げ、アメ横をはじめ、ここ数年で見慣れた景色は様変わり。駅周辺の熱狂から少し離れれば、コーヒーやアパレルなど、オフビートな空気感が心地いい新顔もちらほら。一方、御徒町や湯島方面では、老舗・若手を問わず、ものづくりに実直な人々がどっしり根付く街になってきた。情熱と冷静さの間で、自在に変化を続けていくこのエリア。少しばかり熱に浮かされた気持ちで、街の胎動を今、感じよう。
880円(税込)
2023.05.19発売
ローカルさの中を貫くマイウェイスピリット
板橋の表情は豊かだ。東武東上線も三田線も、駅前商店街に新旧の店が肩を並べ、目移り必至だ。この2路線の間には、起伏に富んだ地形が待ち構え、散歩の楽しさをさらに膨らませてくれる。緑豊かな公園も多く、植物園や科学館もあって、大人も子供も楽しめる場所が随所に散らばっているのだ。もちろん、町中華や洋食にカフェなど、グルメもジャンル問わず充実している。その中でもひときわ存在感を示すのは、地域とのつながりを大切にしつつも、己が信念を貫き通す人々。一見矛盾しているようで、その絶妙な溶け合い方が街の新たな魅力を引き出しているのだ。
880円(税込)
2023.04.21発売
いつも驚きに満ちている万華鏡シティ
港町ならではの鷹揚さと、各街の個性が独特すぎる「横浜」を訪れるなら、断然、今! みなとみらいや中華街にはカルチャーの新しい話題が花開き、ちょっぴりローカルな平沼橋や戸部には、ハマッ子自慢の穴場がちらほら。この春に開業した東急・相鉄直通線で、アクセスが向上した新横浜線沿線にも注目したい。万華鏡のように街ごとガラリと異なる横浜の空気を味わうべく、今回は横浜駅から縦横無尽に東西を散策してみた。気が赴くままに歩いてみれば、すてきな風景にも出合えるかもしれませんよ。
880円(税込)
2023.03.20発売
四角四面とは程遠い、三角地帯に生まれる輪
東葛地域の北西。江戸川と利根川に挟まれたデルタ。チーバくんの鼻。今、この三角地帯がじわじわと進化中だ。
流山おおたかの森駅周辺の開発や人口増加が注目を集めているが、変化はそれだけではない。少し足を延ばすだけで広大な田畑が目にまぶしい柏は、型破りな挑戦者たちの個性も光り、すっかり「千葉の渋谷」を卒業している。流山では地元再発見の火花がはじけ、もはや「千葉のニコタマ」とは言わせない。野田でも、豊かな産業遺産を活かした工夫があちこちで芽吹き、「企業城下町」から脱皮中と言ってもいい。都心の真似ではなく、我が道をゆく唯一無二の街。歴史や風土という土台の上に挑戦を積み重ね、自分たちの手で魅力を生み出し、自ら楽しむ――そんな循環が生まれつつある三者三様のトライアングルを歩きに行こう。
880円(税込)
2023.02.21発売
足元に転がる街の“豊かさ”を探して
「通勤・通学、休日に遊びに行くのも都心」。このエリアでたびたび聞かれた、地元への関心が薄い声。しかし、最近は暮らしや風土を見直す動きが活発だ。例えば所沢や東村山では、街に開かれたよりどころが増えている。同じ思いを持った人たちがゆるゆる集まり、埋もれていた街の魅力を掘り起こしては、かけがえのない時間を過ごしている。また、武蔵野台地が育んできた食文化も元気だ。清瀬や東久留米では小麦や野菜の栽培が盛んで、農家の直売はもちろん、地元の飲食店が利用することで、地産地消の輪が広がっている。時代と共に商業ビルやマンションが増え、物質的にも豊かになっている。でも、代えがきかない街の〝豊かさ″は、実は足元に転がっている。その事に気づければ、よりこの街が好きになるはずだ。
大人のための首都圏散策マガジン「散歩の達人」&Webメディア「さんたつ」編集部。 単なる街歩きにとどまらない街深掘りマガジンとして、旬でリアルな街情報を発信します。