九州新幹線「つばめ」やJR九州の特急列車を中心に、常に話題作を発表し続けてきたデザイナー・水戸岡鋭治。
ユニバーサルデザインやバリアフリー対策、さらには地産地消的考えをも取り込んだ、彼の独特な鉄道デザインの原点にあるものを、個々の「仕事」を通して展望する。
はじめに~新800系デビューの意味
第一章 「正しい」新幹線デザインとは?
●新幹線0系
●九州新幹線800系「つばめ」
●九州新幹線 新800系
第二章 私の仕事を代表する3つの列車
●JR九州との出会い
●787系 特急「つばめ」
●883系 特急「ソニック」
●885系 特急「かもめ」
第三章 「正しい」鉄道デザインのために
●「正しい」鉄道デザインへの思い
●私のデザインの手順
●仕事の仲間たち
第四章 鉄道デザイナーは一日にして成らず
●ドーンデザイン研究所の日常
●人との出会い
第五章 夢みる「大鉄道時代」
●「大鉄道時代」がまた来る
●街づくりという名のデザイン
ヒーローとお茶菓子……渡邉裕之
水戸岡 鋭治(みとおかえいじ)
1947年岡山県生まれ。岡山県立岡山工業高校デザイン科卒業。1972年、ドーンデザイン研究所設立。建築・鉄道車両・グラフィック・プロダクトなどさまざまな分野のデザインを手がける。なかでもJR九州の車両・駅舎のデザインで、国際的な鉄道関連デザインの賞であるブルネル賞など数多くの賞を受賞。ほかに岡山電気軌道の路面電車「MOMO」、和歌山電鐵の「たま電車」「いちご電車」、富士急行の「富士登山電車」なども手がける。著書に『ぼくは「つばめ」のデザイナー』(講談社)、『旅するデザイン』(小学館)などがある。
詳しい購入方法は、各ショップのサイトにてご確認ください。