イタリアの鉄道路線の大半はもともと国営だったが、現在は民営化され、イタリア語で「国の鉄道」を意味する鉄道会社「フェッロビエ・デッロ・スタート」が、国内路線約1万5000キロを引き継ぐ形となっている。
本書は、日本のJR6社の鉄道網の4分の3に当たるイタリアFSの鉄道路線を、足かけ6年がかりで全線踏破した異色のイタリア旅行記。イタリア各地の魅力とともに、鉄道旅行の楽しさが行間からあふれ出る。
第1章 乗りはじめ
第1話 イタリアの鉄道
第2話 「乗り鉄」開始
第3話 1999年の「乗り鉄」 ほか
第2章 3合目まで
第1話 トスカナ州海岸部の列車
第2話 ミラノ近郊のローカル線
第3話 鉄道代行バス
第3章 4合目から7合目まで
第1話 ローマ行き夜行列車
第2話 アドリア海のビーチ列車
第3話 トスカナ地方の山中を行く ほか
第4章 8合目から9合目へ
第1話 新通貨ユーロと列車
第2話 フィレンツェの丘を走る
第3話 北イタリア列車の乗り歩き ほか
第5章 乗り鉄達成
第1話 サルディニア島
第2話 2度目のシチリア島
第3話 スローフードと列車
安居 弘明(やすい ひろあき)
兵庫県生まれ。東京大学経済学部卒業後、某メガ銀行ミラノ支店副支店長、ニューヨーク支店副支店長等を経て、現在はグローリー株式会社勤務。旧国鉄の大阪・神戸沿線で生まれ育ち、幼少から鉄道に親しむ。大学以降は海外の鉄道に乗りに行くようになり、現在までに、アルゼンチン、ペルーのほか、西欧、中欧を中心に25カ国の鉄道に乗車。1986年にスペイン国鉄、2003年にイタリアFSの完乗を達成した。東京都品川区在住。
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