古くから難所と知られている碓氷峠。明治時代に鉄道が開通し、各地に線路が伸びてゆくなか、碓氷峠をいかにして越えるかは大きな課題となっていた。急勾配による建設の断念、鉄道馬車の営業などを経て、1893年に横川~軽井沢間が開通。アプト式による開通後、26カ所のトンネルの連続による煤煙との闘い、急勾配が原因のさまざまな事故、新線の建設と粘着運転への切り替え、そして新幹線の開通までの歴史を元国鉄マンの著者が紹介する。
第一章 碓氷峠の兵どもの足跡
第二章 碓氷峠往来
第三章 国営鉄道の敷設と碓氷馬車鉄道
第四章 碓氷線建設と営業運転
第五章 わが国初の碓氷線電化
第六章 アプト式鉄道の終焉
清水 昇(しみず のぼる)
1944年群馬県生まれ。国鉄に24年間在職ののち、歴史作家になる。著書に『戦国忍者列伝80人の履歴書』『江戸の隠密・御庭番』(河出書房新社)、『戦国剣豪100選』『坂本龍馬と幕末維新人物100選』(リイド文庫)、『幕末維新剣客列伝』(学研パブリッシング)、『お江のすべて』(河出文庫)、『悪妻の日本史』(実業之日本社)、『真田四将伝』(信濃毎日新聞社)など多数。
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