鉄道の長い歴史の中では、実用化されなかった車両も多数ある。
構想で終わった原子力機関車や、試作で終わったガスタービン車、なかには「?」な珍しい車両も。
現在、私たちが日常利用している鉄道の世界は、こうしたさまざまな挑戦の結果。
限界を破り、新機軸を盛った新型車両を誕生させようという試みに、鉄道人は、どう立ち向かってきたのか。
貴重な写真や図表を交えながら、鉄道車両の進化の軌跡を辿る。
第1章 蒸気機関車の限界へ
第2章 電車と気動車の出現
第3章 電化・ディーゼル化、新動力への模索
第4章 「新性能電車」の誕生
第5章 新幹線は「ノーズ」とともに成長
第6章 日本の風土に合わせて鉄道が進化
小島 英俊(こじま ひでとし)
1939(昭和14)年、東京都生まれ。東京大学法学部卒。三菱商事(株)の化学部門において国内外で勤務。
退職後に起業、代表取締役を務めた。鉄道史学会会員。海外の鉄道にも造詣が深い。
歴史小説も執筆。著書に『流線形列車の時代』(NTT出版)、『新幹線はなぜあの形なのか』(交通新聞社新書)、
『鉄道快適化物語』(2019年交通図書賞受賞・創元社)、『昭和の漱石先生』(2019年歴史文芸賞受賞・文芸社)
など、多数。
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