今では一部の寝台列車に残るのみだが、かつては贅沢な旅の象徴であり、憧れの鉄道旅行シーンの代表格であった食堂車。
本書は、その食堂車の全盛期に乗務をしていた著者による体験談、歴史秘話。読み進めるうちに、思い出の車窓風景や懐かしのメニューがよみがえる。美味しいハナシを召し上がれ!
第一章 食堂車の誕生から今日まで
第二章 急行食堂車の料理/石炭レンジ
第三章 特急食堂車の料理/電気レンジ
第四章 電車急行のビュッフェでチーフに
第五章 食堂車乗務員の車上生活
あとがきに代えて ―― 私は食堂車のコックで鉄道ファン
宇都宮 照信(うつのみやてるのぶ)
昭和24年12月24日福岡市生まれ。昭和44年、日本食堂入社。数々の食堂車に乗務。のちにジェイアール東海パッセンジャーサービス勤務。ブルートレインや電車、新幹線の乗務を経て、現在九州鉄道記念館に勤務。九州鉄道記念館副館長。車両の整備や企画展の仕事をしている。著書に『九州の鉄道』(葦書房)、『九州・鉄道の記憶』(西日本新聞社)、『機関車に片思い』(書肆侃侃房)。
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