日常の移動手段として利用される鉄道は必ず目的があって造られたが、その背景には「政治」「国家」という大きなベクトルが関わっている。当書は、その関わりをキーワードに多くの事例を取り上げ、より実感的に解説。中央集権、戦争、利便、災害復旧、国際協力など、鉄道が関わってきた役割の重要な一断面を通し、日本の近現代史を体系的に浮き彫りにする。
第1章 鉄道は国家百年の大計
第2章 日本の鉄道を創った政治家たち
第3章 「 我田引鉄」で生まれた鉄道
第4章 政治が生み出す停車場
第5章 鉄路存亡を左右する政治の力
第6章 海外への日本鉄道進出
小牟田哲彦
昭和50(1975)年、東京都生まれ。早稲田大学法学部卒業、筑波大学大学院ビジネス科学研究科企業科学専攻博士後期課程単位取得退学。日本及び東アジアの近現代史や鉄道に関する研究・文芸活動を専門とする。平成28(2016)年、『大日本帝国の海外鉄道』(現在は『改訂新版 大日本帝国の海外鉄道』扶桑社)で第41回交通図書賞奨励賞受賞。著書に『旅行ガイドブックから読み解く明治・大正・昭和 日本人のアジア観光』(草思社)、『宮脇俊三の紀行文学を読む』(中央公論新社)、『「日本列島改造論」と鉄道―田中角栄が描いた路線網』(交通新聞社新書)など。日本文藝家協会会員。
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