2022年東北新幹線での悲願の白河越え、鉄道会社による野球場建設の歴史、“神ワザ”とも呼ばれる阪神電鉄の観客輸送、全国の鉄道網の発展により変化する球児の移動手段……。矢野吉彦アナウンサーが、独自の視点と調査により鉄道と高校野球の関係史をひもときます。甲子園の元祖アイドル太田幸司氏が遠征の思い出を語った、特別インタビューも収録しています。
序章 仙台育英 悲願の“白河越え”
第1章 生まれは阪急の豊中、育ちは阪神の鳴尾
第2章 新時代の幕開けから戦争による中断まで
第3章 戦後の鉄道黄金時代と高校野球
第4章 荒木、松坂、清宮時代の高校野球と鉄道
第5章 まさに神ワザ 阪神電鉄の甲子園輸送
第6章 第1回大会の秋田中遠征を追体験する普通列車の旅
特別付録 インタビュー 太田幸司氏が語る 甲子園遠征の思い出
矢野吉彦(やの よしひこ)
フリーアナウンサー。1960年生まれ。早稲田大学第一文学部卒。1983年に文化放送に入社し、主にスポーツ中継を担当。1989年からフリーに。競馬、プロ野球、社会人野球、高校野球地方大会、メジャーリーグ、バドミントン、アメリカンフットボール、Jリーグなどのスポーツ実況を担当。交通新聞社新書『競馬と鉄道』で2018年度JRA賞馬事文化賞を受賞。
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