鉄道による貨物輸送が始まり150年。現状と過去、そしてこれからの未来は? 車扱い貨車輸送から貨車直行輸送に至るまでの歴史、操車のメカニズム、貨物列車の性能、モーダルシフトによって期待されるこれからの貨物輸送……。海外の事例も交えつつ、歴史から車両まで、貨物列車の全体像がつかめる一冊です。
序章 貨物列車とは
第1章 JR貨物の誕生と歴史
第2章 貨物用車両の進化と発展
第3章 国鉄時代の貨物列車
第4章 貨物駅と操車場の変遷
第5章 荷物・郵便・新聞の輸送と「宅扱い」
第6章 貨物列車の国際比較
第7章 これからの鉄道貨物
終章 鉄道貨物における収益と公益のバランス
小島英俊(こじま ひでとし)
1939年東京都生まれ。東京大学法学部卒。三菱商事の化学部門において国内外で勤務し、退職後に起業、代表取締役を務めた。鉄道史学会会員。鉄道史、日本近代史、歴史小説の分野で執筆。著書に『鉄道快適化物語』(2019年交通図書賞受賞・創元社)、『昭和の漱石先生』(2019年歴史文芸賞受賞・文芸社)、『新幹線はなぜあの形なのか』『限界破りの鉄道車両』(交通新聞社新書)、『旅する漱石と近代交通 鉄道・船・人力車』(平凡社新書)など。
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