従来の防犯知識とは異なる、海外では防犯の常識とされている視点を取り入れた最新防犯知識をもとに、犯罪に巻き込まれないための対策を紹介しています。
前半は総論として、本書で扱う「犯罪機会論」を紹介。日本で主流の「クライシス・マネジメント」から世界で標準の「リスク・マネジメント」へ変えていくために、「景色解読力」「入りやすい場所」「見えにくい場所」をキーワードにして、その必要性を説明します。後半は各論として、「犯罪機会論」に基づいた海外の防犯の事例のほか、鉄道利用に役立つ防犯知識を紹介します。危機管理のスペシャリストとの対談のほか、鉄道公安職員OBへのインタビューも収録。より安全に鉄道を利用したいと感じている方へおすすめの1冊です。
第1章 「人」から「場所」へ視点を移す
第2章 犯罪は「この場所」で起きる
第3章 防犯の「ガラパゴス状態」から抜け出す
第4章 列車内や駅舎の防犯知識
第5章 乗客を襲う「自爆テロ型犯罪」を防ぐ
第6章 特別対談
小宮信夫(こみや のぶお)
立正大学文学部教授。社会学博士。昭和31(1956)年東京生まれ。中央大学法学部法律学科卒業。日本人として初めて英国ケンブリッジ大学大学院犯罪学研究科を修了。国連アジア極東犯罪防止研修所、法務省などを経て現職。「地域安全マップ」の考案者。警察庁「持続可能な安全・安心まちづくりの推進方策に係る調査研究会」座長、東京都「非行防止・犯罪の被害防止教育の内容を考える委員会」座長などを歴任。著書に『犯罪は予測できる』(新潮新書)、『写真でわかる世界の防犯――遺跡・デザイン・まちづくり』(小学館)など。
お詫びと訂正
200頁に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
200頁4行目:
【誤】東海道新幹線
【正】九州新幹線
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