台湾の鉄道の大半が日本統治時代に整備されたことは現地でも広く知られている。最近では、民主化と経済発展の進行で、かつてはタブー視されていた郷土研究も花開き、鉄道文化についての関心も日本と同様に高まってきた。
本書では、台湾在住の著者による徹底した現地取材で、日本統治時代に建設されたターミナル建築や木造駅舎などの「鉄道遺産」をクローズアップした。
巻末付録の「台湾の鉄道遺産一覧」を参考にした台湾鉄道旅行を多くの人たちにおすすめしたい。
第1章 日本が残した鉄道遺産
第2章 生き続けるターミナル建築
第3章 日本統治時代の木造駅舎
第4章 訪ねてみたい鉄道遺産
第5章 日本統治時代の駅スタンプ
※36個の当時のスタンプを写真で紹介
付録 台湾の鉄道遺産一覧
片倉 佳史(かたくら よしふみ)
1969年生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、出版社勤務を経て台湾と関わる。台湾に残る日本統治時代の遺構を探し歩き、地理・歴史、原住民族の風俗・文化、グルメなどのジャンルで執筆と撮影を続けている。著書に「台湾に生きている日本」(祥伝社)「台湾鉄路と日本人」(小社刊)などがあり、手掛けたガイドブックも30冊を数える。ウェブサイト台湾特捜百貨店(http://katakura.net/)を主宰。
詳しい購入方法は、各ショップのサイトにてご確認ください。