都心部の鉄道は複雑な相互乗り入れを形成し、日々、利用者の利便性が図られているが、地方に目を向ければ、線路が途切れた鉄道の最果て、“終着駅”には、今も独特な趣が残っている。そんな終着駅を全国から70厳選し、現場で働く人や近隣住民など現場の声も拾って、最果ての「いま」をリポートする貴重なルポルタージュ。終着駅とひと言でいっても、「都市型」「山麓型」「廃線型」などそのタイプは異なり、風情もさまざま。本書では、その駅タイプと「観光度」「哀愁度」「到着困難度」を独自に設定。読者に駅のイメージをつかみとってもらえるような“仕掛け”も施している。
第1章 北海道編(稚内駅、根室駅、夕張駅、江差駅ほか)
第2章 東北編(津軽中里駅、荒砥駅、飯坂温泉駅ほか)
第3章 関東編(間藤駅、横川駅、外川駅、海芝浦駅ほか)
第4章 中部編(新島々駅、別所温泉駅、武豊駅ほか)
第5章 近畿編(阿下喜駅、嵐山駅、桜島駅)
第6章 中国編(境港駅、長門本山駅、仙崎駅ほか)
第7章 四国編(宇和島駅、宿毛駅、甲浦駅ほか)
第8章 九州編(門司港駅、若松駅、枕崎駅ほか)
谷崎 竜(たにざき りゅう)
1969年、名古屋生まれ。千葉大学理学部数学科卒業。在学中、秋田県男鹿駅にてJR全線完乗。大学卒業後、アジア・中南米を中心に50余カ国を放浪し、帰国後、旅専門のフリーライター・カメラマンとして活動する。著書に『のんびり各駅停車』(講談社)、『130円の鉄道大旅行』(イカロス出版)など。
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