戦前の鉄道省・省営バスから国鉄バス時代、分割民営化を経て開業80年を超えるJRバス。
しかしそれは、国の交通施策に左右され、厳しい時代の変革にもまれてきた波瀾の歴史でもあった。現在JRバス各社は、独自色を出しながら生き抜く努力を重ねている。さらに今も、長年国民生活を支えてきたノウハウとネットワーク、そして矜持が、いざという時に発揮されている。30年以上バスをつぶさに見続けてきた著者が、血肉の通ったルポを織り交ぜつつ、国民と走ってきた「つばめマーク」のバスの歴史を紐解いていく。
第1章 国鉄バスの誕生と各地の路線の黎明期
第2章 戦時体制下で果たした使命と戦後の苦悩
第3章 バス黄金期を迎えて――都市間路線・観光路線の躍進
第4章 高速バス時代の到来――名神・東名高速線の開業
第5章 国鉄自動車が歩んだ分割民営化までの道
第6章 高速バスを柱に躍進するJRバス各社
第7章 多彩な表情を見せる新しい「つばめバス」
加藤 佳一(かとう よしかず)
1963年東京都生まれ。東京写真専門学校(現東京ビジュアルアーツ)卒業。1986年にバス専門誌『バスジャパン』を創刊。1993年から『BJハンドブックシリーズ』の刊行を続け、バスに関する図書も多数編集。主な著書に『バスで旅を創る!』(講談社+α新書)、『一日乗車券で出かける東京バス散歩』(洋泉社新書y)、『路線バス終点の情景』(クラッセ)などがある。NPO日本バス文化保存振興委員会理事。日本バス友の会会員。
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