2013年12月に施行されたばかりの「交通政策基本法」。その成立に熱意を傾けていた両備グループ代表・CEOの小嶋光信。和歌山電鐵の「たま駅長」や岡山電気軌道の「MOMO」といった話題づくりと、数々の交通事業者の経営再建でその名を知られた小嶋だが、なぜ “再生請負人”と呼ばれるようになったのか。そして今、彼が目指しているものは何か・・・。地方交通の維持・再生にとどまらず、市民生活やまちづくりにまで及ぶグランドデザインを描く小嶋の道半ばの闘いを、フリージャーナリストの森彰英がさまざまな地域・立場の人々への取材も交えて執筆。地方交通の現状を通して、超高齢社会に突入した日本の課題と将来像が見えてくる。
第1章 地域公共交通再生の構図を現地に見る
第2章 “地方公共交通の再生請負人”と呼ばれるまで
第3章 地方鉄道の光と影~取材メモをもとに~
第4章 公設民営とは何か
第5章 地域公共交通総合研究所の活動
第6章 地域公共交通の再生と「まちづくり」への挑戦
第7章 交通政策基本法が出発点
小嶋 光信(こじま みつのぶ)
両備グループ代表・CEO。同グループのほとんどの会社で社長を務める。地方におけるバスや鉄道の再建を積極的に手がけ、「地方公共交通の再生請負人」とも呼ばれている。2006年、南海電鉄から貴志川線の経営を引き継ぐために和歌山電鐵を設立し、三毛猫「たま駅長」や「おもちゃ電車」などユニークなアイデアで再建を進め話題となった。
森 彰英(もり あきひで)
フリージャーナリスト。都市、交通、メディアなどを中心に取材・執筆活動を続ける。近著に「大手私鉄の知恵とチカラ」(交通新聞社)、「ローカル線もうひとつの世界」(北辰堂出版)、「本ってなんだったっけ? 紙の本の未来を考える」(北辰堂出版)、「JR東日本の事業創造」(日本能率協会マネジメントセンター)などがある。
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