憧れの“出世列車”や、今はなき修学旅行専用電車、ヒット曲になった列車、ホテルのような豪華列車……
明治の開業以来、鉄道はビジネスや旅、物流を変え、近現代の日本の生活にもっとも大きな影響を与えてきた交通だ。
人々の生活を大きく変えた列車とは、どんなものがあるのか? 時代・世代で大きな存在となった列車とは?
そんな名列車たちにまつわるストーリーを、当時の新聞など文化・風俗を伝える資料を探って、鉄道が人々にどんな思い出や変化をもたらしてきたかをひもといていく。
第1部 人々を驚嘆させた鉄道黎明期
東海道線直通列車、山陽鉄道急行・最急行列車 など
第2部 国民の足となり不況下でも活躍
特急「富士」「櫻」「燕」
第3部 人も鉄道も力を合わせて戦後復興
急行「銀河」「津軽」、特急「つばめ」「はと」
第4部 日本中が大賑わいした鉄道黄金時代
特急「はつかり」、修学旅行専用列車「ひので」、新幹線超特急「ひかり」 など
第5部 成熟に向かう日本を支えた高度経済成長期
特急「あさま」「あずさ」「有明」、「大垣夜行」 など
第6部 新幹線揃い踏み! 都心と地方の行き来が細やかに
特急「踊り子」、新幹線特急「やまびこ」「あおば」「はやて」「はやぶさ」 など
第7部 多様化する旅と出張 “ならでは”を求めて
特急「北斗星」「サンライズ瀬戸」「サンライズ出雲」、新幹線特急「かがやき」 など
原口隆行(はらぐち たかゆき)
1938年、東京生まれ。上智大学卒業後、凸版印刷勤務を経てフリーに。『時刻表でたどる鉄道史』『時刻表でたどる特急・急行史』『日本の路面電車Ⅰ Ⅱ Ⅲ』『鉄道唱歌の旅 東海道線今昔』『秘蔵鉄道写真に見る戦後史 上・下』(以上、JTBパブリッシング)、『最長片道切符11195.7キロ』(学研プラス)、『文学の中の鉄道』(鉄道ジャーナル社)、『鉄道ミステリーの系譜』(交通新聞社新書)など著書多数。
詳しい購入方法は、各ショップのサイトにてご確認ください。